おぉぉぉ!と思った話

昨日、NHKのBS-2をぼーっと見てたら武田鉄也が出てて、なんとなくみてたんだけど「おぉぉぉ!そうか!」と思った話があったので忘れないうちに書いておきます。

母に捧げるバラード」がヒットして一躍有名になった海援隊も、次作以降まったく売れず、どん底の気分で福岡の実家に帰ってきた時の事。

何を思ったのか、イクさん(お母さんですね)が鍋で日本酒に燗をつけコップに入れて持ってきた。

「鉄也!祝杯ばあげるぞ!」とイクさん。

鉄也が「何の祝杯ばあげるとね?オレは仕事がなくて落ち込んで帰ってきとうとに。」と訊くと

「ここは一つ芝居ばせんね。鉄也、おまえのしょんぼりとした姿の後ろに疫病神がついとる。弱り目に祟り目って言うてな、酷い目にあって落ち込んどる人に疫病神が喜んでつくとぞ。だけん、これから最高の笑顔でどん底に対しての祝杯ばあげるとたい!そしたら疫病神も(この人はどん底を楽しんでいる。面白くない)と思って去っていく。」

「疫病神をだまくらかすとたい!」

と言って無理やり笑いながら酒盛りをしたそうで、その後東京の事務所に戻ってみたら映画の仕事が一件入ってた。という話。

幸運を呼び寄せるのも、悪運を呼び寄せるのも自分自身の気の持ちようという事ですな。お母さんすげっ!

もう一つ。
「お前、なんば人ば指差して笑いよっとか? その右手をよう見てみろ。二本の指は人に向いとるけど、あとの三本は自分に向いとっとぞ。知らんうちに自分の事ば笑いよっと。・・・そういうことぞ!このバカチンが!」

深い!

偶然見てたテレビなんだけど、絶妙なタイミングで今の自分に必要なもの(言葉)がやって来た感じがしました。

望郷篇 (紙ジャケット仕様)

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